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会長挨拶

会長

第32回 中部リウマチ学会
会長 小川 法良 浜松医科大学 第三内科・免疫リウマチ内科

日本リウマチ学会中部支部学術総会の第32回中部リウマチ学会は、新型コロナウイルス感染症が収束しないため、2020年9月25日・26日より2021年9月17日・18日の両日に日程を変更し、静岡県浜松市のアクトシティ浜松において開催することと致しました。開催にあたりまして、一言ご挨拶を申し上げます。伝統ある本会を担当させていただくことは、大変な名誉であり、ご尽力いただきました関係各位に深謝申し上げます。

平成の始まりとともに産声を上げた中部リウマチ学会は、今回で32回を数え、私自身、この学会に育てられこの分野の研鑽を積んで参りました。貴重な臨床症例や研究成果を教えていただいた会員諸氏に、恩返しができるときが来たと思うと大変感慨深いものがございます。静岡県での開催は、第8回と第16回が本学整形外科学教室の主催により開催されておりますが、当教室が担当させていただくことは初めてであり、身の引き締まる思いが致します。

最近の本学会は、大会長以下のスタッフのご尽力により内容的にはこれ以上のものは難しいのではと思えるほど充実しており、学会としては円熟した時期を迎えているように思われます。本学会の素晴らしい点を踏襲しつつ、いくつかの新機軸を打ち出せないかとスタッフ一同で思案致しました。テーマは「Make the Patient Happy」としました。この言葉は、当教室の初代チーフがおっしゃっていた言葉であり、Patient reported outcomeが重視されるようになったこの時代に大変適したフレーズと考えています。日本リウマチ学会と比べますと、若手医師の参加が少ないように思われる支部総会に活力を入れることを目的として、若手医師や研究者に対する奨励賞を創設することに致しました。

会場のアクトシティ浜松は、JR浜松駅至近の大変便利な場所にある超高層ビル、アクトタワーを中心としたコンベンション施設です。近隣には、静岡県の美味しい食材を提供する店が集まっており、浜松城や浜名湖などにも簡単に足を伸ばすことができます。コロナ禍の中、先の見えない不安はありますが、スタッフ一同知恵を出し合って、参加された方々にとり、いろいろな意味で実りある学術集会にしたいと考えております。ここで改めて、皆様のご理解とご支援をお願い申し上げ、挨拶とさせていただきます。