会長あいさつ
ご挨拶
この度、日本赤十字看護学会の第7期高田早苗理事長から、第22回学術集会長を拝命いたしました日本赤十字豊田看護大学学長の鎌倉やよいでございます。
日本赤十字看護学会は、赤十字の理念の根幹である「人道 humanity」に基づき、会員相互の研鑽と交流を図り、看護学の発展をめざすことを目的として、学術的な組織基盤として平成12年に設立されました。設立時の趣意書には、看護学の知識体系を確立し看護学研究の高度化・専門化を進めること、実践・教育・研究に携わる者が相互に知識を交換・共有し研鑽しあえる場をつくることが示されています。
この趣旨に沿って、毎年学術集会が開催されてきました。令和3年度には、第22回日本赤十字看護学会学術集会を7月3日・4日に名古屋駅前のウインク愛知において開催いたします。令和2年は新型コロナウイルス感染拡大によって、緊急事態宣言が発出され、人々の生活に大きな影響を与えました。また、地球温暖化は気候変動をもたらし、毎年豪雨災害を引き起こしています。日常の暮らしを続けることは、人々にとって如何に重要なのかを実感します。
第22回学術集会は、「あたりまえの日常を護る~未来共創を目指す社会への貢献~」をテーマに掲げました。持続可能な未来の社会を人々が共に創ることを目指して、①災害を予防するために何ができるのか、②看護学の基盤となるケアサイエンスに如何に貢献するのか、の2つの視点から企画を組み立て、開催に向けて鋭意努力しています。
対面での学会開催を目指して参りましたが、2月に入り7月の感染拡大状況を見通すことが難しいこと、看護師の皆様は感染対策によって移動が困難であることを検討し、オンライン開催に切り替える決定を致しました。同時に、演題申し込み期限を延長いたしました。第22回学術集会への多くの皆様のご参加をお待ち申し上げます。
会長 鎌倉 やよい