会長挨拶

第52回日本脊髄障害医学会 会長

吉永勝訓

(千葉県千葉リハビリテーションセンター)

この度、第52回日本脊髄障害医学会を平成29年11月16日(木)17日(金)の2日間、千葉市の三井ガーデンホテル千葉で開催させて頂きます。

本医学会(旧名:日本パラプレジア医学会)の第1回は、我が国の関係者が初めて車いすスポーツを目の当たりにした1964年東京パラリンピックの2年後、1966年に九州大学天児民和先生を会長として日本の車いすスポーツ発祥の地といわれる別府市で開催されました。以来50年経て現在に至るまで、本医学会は脊髄損傷・脊髄障害に関する研究や、医療に従事する整形外科、脳神経外科、泌尿器科、神経内科、そしてリハビリテーション科等の医師やコメディカルスタッフが一同に会して、研究発表や交流を図る学際的な学会です。

私が勤務する千葉リハビリテーションセンターは、日頃から脊髄損傷者に対するリハビリテーション医療・福祉を展開しておりますので、本医学会を担当させて頂きますこと、私をはじめ当方の職員にとりまして大変光栄に存じております。ただ、本格的な医学会を担当する経験が少ないことから、開催に向けては私の出身である千葉大学整形外科教室の協力を頂いております。

第52回の今大会はリハビリテーションの立場から「脊髄損傷者の社会参加をめざして」というテーマを掲げました。このテーマにふさわしい、脊髄損傷・脊髄障害の予防、基礎研究から治療、そしてリハビリテーションに至るまで、幅広い発表・情報交換の場となるように準備を進めてまいります。前回大会は東邦大学医療センター佐倉病院・神経内科の榊原隆次先生を会長に幕張メッセで開催されましたので、2年連続での千葉市開催となりますが、皆さま奮ってのご参加をお待ち申し上げます。