会長挨拶

このたび第13回日本CAOS研究会を3月7日(木)と8日(金)の二日間の日程で京都市の京都テルサにて開催させて頂くことを大変光栄に存じます。会の準備にあたりご指導頂きました世話人の皆様に厚く御礼申し上げます。
今回のテーマは「未来を拓く最先端技術」とさせて頂きました。近年、コンピュータ技術などの急速な発展に伴い、医療をとりまく状況も著しく変化してきました。本研究会はコンピュータナビゲーションやロボット手術など手術に直結するものを中心に取り組んで来ましたが、第12回会長の三木秀宣先生がVR(Virtual Reality:仮想現実)、AI(Artificial Intelligence:人工知能)など最先端のトピックを取りあげられたことを受けて、今回もその路線を踏襲していきたいと思っております。整形外科医としては、手術はもちろんのこと、通常の診療から、学生、研修医の教育までさまざまなテクノロジーを駆使していく必要があると思います。整形外科に関するこのような最先端技術に関してdiscussionする機会はあまり多くはありませんので、本研究会がそのような場になればと考えています。
ロボット手術に関しても、2018年から股関節用のRobotic-Arm Assisted Surgeryが認可され、また新しい流れがくるかもしれません。また、ロボット技術はダビンチをはじめとして他の診療科が進んでいるのが現状です。今回は他の診療科の医師にも入って頂いて面白い話が聞けたらと考えて企画を立てました。コンピュータシミュレーションの技術も進歩してきました。最近は筋骨格系モデルの開発も進んでおり、よりdynamicな状態のシミュレーションが可能になってきています。今回は重点的に取り上げたいと思っています。
整形外科のコンピュータナビゲーションは我が国に導入されて15年以上が経ち、本研究会も13回を迎えます。そろそろ臨床的な意義を問うことができるデータも蓄積されてきましたので、そのような主題も組んでみました。膝、股関節、脊椎、外傷など専門領域毎のdiscussionは十分されていると思いますので、シンポジウムでは可能な限り、専門領域を越えた討論を行いたいと考えています。
3月の京都はまだ桜には早いかもしれませんが、春の香りが漂う素晴らしい季節です。昼間は熱い討論をして、夜は京都の街を楽しんで頂ければ幸いです。たくさんの皆様のお越しをお待ちしております。

第13回日本CAOS研究会
会長 松田 秀一
(京都大学大学院医学研究科 感覚運動系外科学講座 整形外科学)

事務局 京都大学大学院医学研究科 感覚運動系外科学講座 整形外科学 〒606-8507 京都市左京区聖護院川原町54  事務局長 中村 伸一郎

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