会長挨拶

この度、関係各位の皆さまのご支援により、第11回低侵襲・内視鏡脊髄神経外科研究会を、2021年7月9日と10日の2日間、静岡県の浜松市で開催いたします。
第2回内視鏡脊髄神経外科研究会2012
2011年12月18日飯田橋の会議室で数名の会員が集い、第1回内視鏡脊髄神経外科研究会を実施して、10年以上の月日が経過しました。第2回の研究会終了後の集合写真は参加者全員で2列、まだ全員の顔がひとりひとりしっかり確認できるほど小規模でした。わたしはこの頃、脳神経外科の枠をはみ出し、整形外科の教室で一人修行していました。代表世話人の西村先生には、「よぉそんなことするなぁ」と呆れられました。経皮的内視鏡は2002年から本邦で使用されており、わたしは2003年に初めて局所麻酔下の経椎間孔到達の椎間板摘出術を見学しています。帰りの新幹線でメモを書き残しました。A4ノート1ページにイラスト入りでその衝撃は鮮明です。研修医当時は、椎間板摘出といえば顕微鏡下のLOVE法でもコルセットをつけてドレーンが数日留置され、離床を指導医の考えより早く実施してきつくお叱りを受けた経験がありましたので、車椅子で入室した患者さんが術後すぐ手術室から歩いて退室した時には驚きを超えショックでした。めまいしました。この技を習得しようと心に念じ、10年の修行の後この経皮的内視鏡の道に入りました。
本会は逆風の中でスタートしましたが、10年で会員が100名を既に超え、現在では研究会から学会へと変貌を遂げんとする勢いです。本会がここに至るまでには、各会員個人の努力のみでなく、人と人の様々な連携がその上に積み重ねられていることに気づきます。診療科目を超えた他科医師とのつながり、病院内の職種を超えたつながり、経皮的内視鏡の技術を通した病院を超えた医師間の強いつながり、今では、機器開発を通した医学を超えた他分野とのつながりが育まれ、低侵襲な脊椎外科を取り巻く未来志向の連携が日々強固になっています。本会会員の特徴である、自らの手で道を切り開こうとする圧倒的なパワーを、遺憾なく発揮していただける懐の深い大会を目指します。
例年通り、1日目はハンズオンセミナー、教育セミナーを実施し、実習と座学による会員の経皮的内視鏡の技術向上に貢献します。2日目は、2会場でシンポジウム、セミナー、特別公演、一般演題を企画、会員の交流を深め、新たな連携の強化を図ります。2日目早朝には、わたしの特技を活かして、スポーツチャリティイベントを開催し、医師の健康増進のきっかけをつくります。内容は、散歩、ランニング、すぶり体験等を計画しています。コロナ情勢下にあっても第10回福岡の内門会長は、オンライン環境を駆使して、他学会に先立ち予定通りに会を見事に実施運営されました。第11回もその経験を活かして、いかなる状況にも対応し、予定日に必ず開催する覚悟で準備します。会員の皆さま、低侵襲な脊椎外科、神経外科に関心のある未来の会員の皆さま、第11回大会が皆さまにとって実りある集いとなりますよう、ご指導・ご協力をお願い申し上げます。
第11回低侵襲・内視鏡脊髄神経外科研究会
会長 北浜 義博
(市立御前崎総合病院 脊椎センター 部長)