第27回愛知県理学療法学術大会
大会長あいさつ

 前回の第26回愛知県理学療法学術大会は、「理学療法の本質と未来予想図-理学療法を創造する-」というテーマで開催されました。それは、わが国の理学療法士数が世界一となり、愛知県理学療法学術大会の歴史も四半世紀を超えてきた中で、今こそもう一度理学療法の本来の姿(Nature)に立ち返り、そこから理学療法の未来予想図(Vision)を描いてみようというものでした。第27回はそれを踏まえ、それではそのVisionを実現するために、今理学療法にはどのような課題があり、私たちはそれを克服しながらどのような道程(みちのり)を辿って歩んでいけばよいのか、そのようなことを考えていくことができる学術大会にしたいと思い、「理学療法の本質と未来予想図partⅡ」としてテーマを「理学療法の未来への課題と道程」といたしました。

 このテーマに沿って理学療法士の中から、治療者として、地域包括ケアの担い手として、教育・研究者として、各分野においてわが国を代表する方々より、私たちの未来への課題と道程を語っていただこうと考えております。また特別企画シンポジウムとして、医師・看護師・患者会など私たちと関連し、連携を深めていかなければならない分野の方々より、理学療法士に期待することとして、私たちとはまた別の視点から理学療法の未来への課題と道程について提言をしていただきたいと思います。

 前回同様壮大なテーマですので、簡単に答えが出るような内容ではありませんが、参加者には本学術大会をひとつの契機として、テーマに対する答えを日常業務の中で問いかけていただけるようになればと考えています。そしてその結果として、愛知県、また我が国の医療・介護・保健・行政・地域包括ケア等の発展に理学療法がさらに貢献することができる深さと幅が広がっていけますよう願っております。

 一般演題につきましては、これまでの学術大会と同様に100題のエントリーを予定しております。前大会より始まりました「学術大会新人賞」の表彰も引き続き行ってゆきます。

 本学術大会が理学療法の進歩に少しでも貢献することができますように、大会組織委員一同、準備を進めて参りました。ぜひ多くの皆様に参加していただき、参加者とともに私たちの未来への道筋を創り上げていけるような大会にしてゆきたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。

第27回愛知県理学療法学術大会

大会長 横地 正裕

(三仁会あさひ病院)

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