会長挨拶
会長

会長 金村 徳相

(JA 愛知厚生連 江南厚生病院 副院長 脊椎脊髄センター長)

この度、第10回日本成人脊柱変形学会(JSASD)を、2020年3月7 日(土)にミッドランドホール(名古屋市)において開催させていただきます.第10回の節目となる会に本学会を担当させていただきますことを大変に光栄に存じます.

本学会は成人脊柱変形の成因,病態,治療についての医学的研究促進を目的に平成23年に発足し,第1回大会が開催されました.以降、10年にわたって成人脊柱変形に特化した国内唯一の学会として発表や討論が活発的に行われ,成人脊柱変形の病態解明や治療方法の確立に大きく貢献してきました.しかし内科的疾患を有し骨脆弱性を伴うことの多い成人脊柱変形に対する治療は,いまだその適応や方法などが十分に確立されているとはいえず、今後さらに進む超高齢社会において,本学会の果たすべき役割は極めて重要です.

第10回大会のテーマは「成人脊柱変形治療の10年間を振り返り、未来を切り開く」とさせていただきました.この10年の間に矢状面アライメントの理解、後方骨切手術や側方手術の急進、骨粗鬆症治療の進歩などにより成人脊柱変形に対する治療は大きく変遷してきました.この10年間を振り返り、大きく変遷してきた治療方法が成人脊柱変形疾患に有益な結果をもたらしたかを評価する時期に来ていると考えます.その結果から次の10年の新しい治療方法、新しい治療戦略への扉を開くことが本大会の使命であると考えています.また過去2回の大会でも取り上げられました非手術療法・包括的治療も成人脊柱変形治療の未来を切り開くためには重要であると考えます.シンポジウムやセミナーでこれらのテーマを取り上げ、それぞれの分野でのエキスパートにご講演頂きます.また前回を踏襲し日本の成人脊柱変形治療の創始から本学会の立ち上げについてレジェンドの先生方によるシンポジウムも行わせていただきます.

今後、わが国が世界中のどの国も経験したことのない超高齢社会を迎え、成人脊柱変形に対する治療は欧米での治療と同じであるはずがありません.これまでの欧米の治療の追従からわが国にあった治療の未来を切り開く必要があると考えます.そのためには成人脊柱変形に特化した国内唯一の学会に多くの先生がご参加・ご発表いただき熱い討論を行っていただくことが成人脊柱変形治療の未来を切り開くものと確信しております.是非とも皆様のご支援・ご協力を賜りたく、お願い申し上げます.

これまで魅力的な街として取り上げらることの少なかった名古屋ですが、近年は名古屋駅周辺が開発されより魅力的な街として進化してきております.本会を開催させて頂きますミッドランドホールは名古屋駅のすぐ目の前にあり周辺には多くの新しい飲食店やショッピング街が次々にでき、会場のあるミッドランドスクエアの42階からは名古屋を一望できます.学会前後でも進化しつつある名古屋駅周辺の街をお楽しみ頂けますので、是非とも皆様のご参加をお持ちしています!

事務局 JA愛知厚生連 江南厚生病院 整形外科 〒483-8704 江南市高屋町大松原137番地 事務局長 中島 宏彰
運営事務局 株式会社 オフィス・テイクワン 〒451-0075 名古屋市西区康生通2-26 TEL : 052-508-8510 FAX : 052-508-8540 E-mail : jsasd2020@cs-oto.com