大会長挨拶

日本総合健診医学会 第46回大会
大会長 加藤秀平
医療法人順秀会 理事長

日本総合健診医学会第46回大会を、来る2018年(平成30年) 1 月26日(金)・27日(土),愛知県産業労働センター(ウインクあいち)愛知県名古屋市で開催致します。今回の大会テーマは「産業保健と総合健診-脳心血管病予防に関する包括的リスク管理チャートの活用-」としました。日本総合健診医学会では職域健診推進委員会を設置し、産業保健分野における健診の在り方や産業医支援活動を通して、健診機関における産業保健活動を推進しています。

その背景には、多くの健診機関の受診者は組織単位(会社、事業所、健保組合など)と契約を交わし健診を請負って実施しています。また健診は自由診療自由競争であり、我が国の経済状況の影響を受け易く、そのため健診機関の顧客争奪合戦も激化し、総合健診、人間ドックのみならず法定定期健康診断や特殊健康診断までもが価格競争となり、その質や内容よりも検査料のみが重視される傾向を認めます。

日本総合健診医学会は1973年に設立され高度に管理された総合健診の確立に邁進した学術団体であり、健診の質の向上のための専門医制度、精度管理事業や優良施設認定事業の充実に努めています。更に疾病予防・健康維持・増進のためのエビデンス確立などの学術活動から洗練された総合健診による予防医学を推進しています。

また2015年に日本内科学会が中心になって作成した「脳心血管病予防に関する包括的リスク管理チャート2015」は、関連学会の診療ガイドライン等を総合的に活用するためのツールとして作成されました。健診などで偶発的に脳心血管リスクを指摘された患者を主な対象としていますが、既にリスク因子加療中の患者に対しても管理状態の評価ツールとして活用が可能となっています。

第46回大会では、このチャートを積極的に取り上げ、産業保健を担う産業医や医師、パラメディカル、業務管理士の方々が広く学び、周知し、産業保健分野での応用に繋げて頂きたいと思います。

少にして学べば、則ち壮にして為すことあり

壮にして学べば、則ち老いて衰えず

老いて学べば、則ち死して朽ちず  佐藤一齋

大会事務局 医療法人順秀会 〒464-0807 名古屋市千種区東山通5-103  事務局長 椎尾 啓輔  副実行委員長 鵜飼 宏司

運営事務局 株式会社 オフィス・テイクワン 〒451-0075 名古屋市西区康生通2-26 TEL : 052-508-8510/FAX : 052-508-8540 E-mail : jhep46@cs-oto.com