| |
 |
 |
 |
| 「皮膚科専門医制度のさらなる充実を目差して」 |
|
 |
| 第107回日本皮膚科学会総会 |
| 会頭 伊藤雅章 |
|
 |
 |
| 日本皮膚科学会会員の皆様に、一言ご挨拶申し上げます。私こと、第107回日本皮膚科学会総会会頭にご指名いただきましたこと誠に光栄です。100年を超える総会の歴史を振返りますと、我が新潟大学皮膚科学教室の橋本 喬 教授が第45回、田中 宏 教授が第57回、佐藤 良夫 教授が第72回のごとく、歴代教授が総会の会頭を務め、第五代教授である私が会頭を今回拝命いたしましたことは、当教室にとってもきわめて意義深いことと存じます。ただ、歴代教授は新潟で開催いたしましたが、私は京都での開催という大きな相違があります。また、新潟での開催を希望される会員も多いかと思います。しかしながら、今や総会は参加者4,000名を超える学会となり、新潟市のみでは宿泊など無理と判断されましたし、また、4年前から総会は、単なる学術発表の場ではなく、本学会の教育学会に変身し、京都と横浜で交互に開催してきましたので、皆さんの参加の利便性や受講しやすさを考慮すると、その形式を継続することが重要と考えました。さて、教育学会とは、一言で「皮膚科専門医のための研修学会」で、皮膚科専門医を目差す会員にも重要ですが、皮膚科専門医の不断の生涯学習のためにいっそう重要な学会になったと思います。従来の総会は支部総会や地方会の拡大版でしたが、今は、皮膚科学の分野をほぼ網羅し、医倫理や医療安全なども含めた多数の教育講演コースを設け、充実したカリキュラムになっています。また、各コースの企画に多数の皮膚科関連学会の協力を得ていることも、これらのコースの価値や意義を非常に高めていると思います。最近、「専門医認定制機構」という各学会の専門医制度を評価する仕組みが始動していますが、他学会の専門医制度と比較しますと、我が皮膚科専門医制度には不十分な面も指摘されます。その1つは専門医の更新資格で、単に学会参加単位のみで更新できるのは問題です。今、私が専門医制度資格認定委員長を務めていますので、委員や理事の方々と検討して、教育学会としての総会での研修が更新の裏付けとなるような方策を考えたいと思います。生涯研修としては、偏った分野ではなく皮膚科学のいろいろな分野の研修を求められます。1回の総会で4コースの教育講演が受講可能で、5年間では最大20コース履修できますので、会員の皆さんには幅広く、計画的に教育講演を選んでいただきたいと思います。総会のメインイベントである土肥記念講演も、会頭が勝手に決めるのではなく、学術委員会から現時点で最適の候補の推薦を複数受け、その中から会頭が選択するということで、Paul R. Bergstresser教授にお願いすることにしました。また、私としましては、近年、皮膚科においても分子生物学や遺伝子解析が進歩する中、皮膚科学の原点である形態学を大切にするような特別講演を皆さんに聴講いただき、さらに私の専門の毛科学分野で最先端の海外の方々を揃え、English Speaking Educational Lecture (教育講演)を用意いたしたいと思います。形態学を軽んじる者は皮膚科医ではありえません。 |
|
 |
 |
 |
|
|
|