ご挨拶

日本家族看護学会 第27回学術集会
開催のご挨拶

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日本家族看護学会 第27回学術集会

会長 浅野 みどり

このたび、2020年9月12日(土)~13日(日)の2日間にわたり、日本家族看護学会 第27回学術集会を愛知県産業労働センター(ウインクあいち)にて開催させていただくことになりました。

ご存知の通り、日本はすでに人口減少の時代に入り、2018年の出生数は91万8397人で過去最低を更新し、3年連続で100万人を割っています。また、2019年度版の高齢社会白書では、総人口に占める65歳以上人口の割合(高齢化率)は28.0%、75歳以上人口は65歳〜74歳人口を上回る1,798万人、総人口に占める割合は14.2%となりました。

これに伴い、8050問題など引きこもりの問題においても、今や思春期・青年期の若者だけの問題ではなくなっています。家族の多様化や家族メンバーの少数化も進んできています。一方で、在留外国人数は過去最高となり、社会の文化的多様性も増しています。経済発展を背景とした過去のやり方、これまでのやり方では解決できない問題も多い時代になっています。看護のニーズや活動の場もどんどん地域へと広がっています。経済的にもマンパワー的にも限られた資源の中、やはり問題が生じ解決困難になってからではなく、予防的な支援や取り組みが求められていると痛感します。

今回のテーマは「未来をひらく」としました。視点を変えれば、悲観的なことばかりではなく、グローバル化、あるいはIT化やSNSの時代だからこそ(?)の新たなつながり方、コミュニティーのあり方、取り組み、アイディアも若い世代を中心に発信されつつあると思います。これまでに培われた家族看護の知を集積・可視化し、会員のみなさまと共に「家族全体のウェルビーイング」を目指し、よりフレキシブルにポジティブに家族看護の力を発揮し、未来をひらくことを考える機会となるよう願っております。

特別講演には、ひきこもり脱出に向けた家族支援や家族の力での問題解決に取り組まれていらっしゃる精神科医の田村毅先生をお迎えします。また、シンポジウム「家族をひらく、家族がひらく」では、多様なシンポジストと共に家族の多様性について考えてみたいと思います。26th-27th-28th学術集会がつながるリレーシンポジウムもご期待ください。

では、名古屋でお待ちしています!

学術集会事務局

名古屋大学大学院医学系研究科 大幸キャンパス内
日本家族看護学会 第27回学術集会 事務局
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