2016年4月8日(金)・9日(土)アクトシティ浜松にて第126回中部日本整形外科災害外科学会・学術集会を開催致します。

第126回中部日本整形外科災害外科学会・学術集会

会長挨拶

会長名

第126回中部日本整形外科災害外科学会・学術集会

会長 松山 幸弘

浜松医科大学整形外科 教授

第126回中部日本整形外科災害外科学会を開催するにあたって、637題もの演題応募を頂き、大変感謝いたしております。昨年10月の演題募集期間締め切り時点では、200題前後の応募しかなく、一時はどうなることかと心配いたしましたが、皆様方の御協力のもと、結果的には大変多くの演題が集まりました。この場を借りて改めて御礼申し上げます。

さて戦国時代を生き抜き、ついには「天下人」の地位をつかんだ徳川家康の生涯で、 もっとも大きな敗北が、1572年、武田信玄に挑んだ三方ヶ原の戦いであります。城に戻った家康は、疲労困憊、憔悴し、苦渋に満ちた己の表情を、絵師に描かせました。そして戒めのため、生涯手元に置いたと伝えられています。これが有名な「徳川家康三方ヶ原戦役画像」、別名「しかみ像」であります。その時はどんな気持ちであったのでしょうか。きっと、

自分を信じて最善を尽くせ
—真実を求めて—
Believe yourself and do your best for seeking the truth

と強く思ったにちがいありません。この考えは何事にも通じそして困難な時こそ自分に言い聞かせるべき言葉と思います。

今回の学会では、この「しかみ像」から窺われる『自分を信じて最善を尽くせ-真実を求めて-』をテーマとさせていただきました。

プログラムに関しては、脊椎関連では現在最も注目をあびている成人脊柱変形、脊椎低侵襲手術をシンポや主題関連とし、また脊髄腫瘍、特に髄内腫瘍の手術適応と手技を演者指定でパネルディスカッションを行います。また海外からはProf. Ibrahim Obeid(France Bordeaux University)をお呼びし、成人脊柱変形の治療について御講演賜ります。

股関節領域ではhip spine syndrome、FAIと臼蓋被覆の評価を中心にシンポ、主題を組み、海外からDr. Stephen K. Aoki(University of Utah)をお呼びして、FAI最近の知見について御講演賜ります。

膝、スポーツ関連ではspine knee syndrome、TKAにおける3次元的思考やスポーツ選手と足関節障害も指定演者を交えて討論いたします。教育研修講演は人工股関節と脱臼について金沢大学の加畑多文先生に、またフットボーラーズアンクルと足関節鏡については帝京大学の高尾昌人にご講演をお願いいたしております。リウマチ関連はRA薬物進歩とこれからのRA外科治療の展望について討論し、新潟リウマチセンターの石川肇先生にRA薬物進歩と手指の外科治療について御講演をお願いしております。

腫瘍関連では骨軟部腫瘍領域における画像診断、小児整形関連ではDDHスクリーニング、脚延長の実際を、また手外科・末梢神経関連では前骨間神経麻痺を主題とし、また現在痛みと遺伝子で世界をリードするDr. Michael Costigan(Harvard Medical School)に御講演を賜ります。浜松では病診連携はもちろんのこと、openシステムを早くから導入しており、開業医の先生も手術を積極的に行えるシステムが確立されており、SCOAシンポジウムとして「オペる開業医」を行います。さらに文化講演としてはヤマハ社長の中田卓也氏にお願いし、経営者としての危機管理とその心構えについて述べていただき、また特別講演として順天堂大学名誉教授、山内裕雄先生に『卒後60年 果たして最善を尽くしたであろうか』として御講演を賜ります。

盛りだくさんのプログラムを予定して充実した学会となるよう、教室員一同準備を進めてまいりました。その一環として、浜松の観光と食のご案内冊子『浜松を堪能』をご用意いたしました。特に食に関してはお薦めのお店を厳選して掲載しております。食事処、バー、うなぎ、ランチ(一部)の掲載店のご協力により、学会参加証をご呈示いただくことで特典もご用意させていただきました。皆様には、学会でのご発表や討論の合間に是非とも訪れていただき、浜松の観光と食をご堪能いただければ幸いです。

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