会長

第43回日本母体胎児医学会学術集会
会 長 関谷 隆夫
(藤田医科大学医学部産婦人科学 臨床教授)

皆様におかれましては、この度のCOVID-19につきましてご留意頂きながらの日々をお過ごしのことと存じます。その一方で、3月より医療従事者をはじめとしたワクチン接種が開始され、ワクチンの高い効果についての報告も相まって、明るい未来の兆しを感じられるようになりました。
さて、日本母体胎児医学会および学術集会担当校におきましては、来たる2021年8月27日(金)28日(土)の学術集会の開催を目指して準備を進めております。学会の開催形式につきましては、昨今のCOVID-19感染拡大により、学会等の開催はWEBを活用した開催が中心となっておりますが、その一方で、COVID-19の感染のリスク(3密環境、発声によるマイクロ飛沫感染など)から防止策まで、この1年間の経験を活かして大きな前進もありました。昨年に行われました第94回日本感染症学会学術講演会も、『感染症の専門家集団として、これからの学会の在り方やCOVID-19との対峙の方策に関して、参加者の行動を通して社会に情報発信を目指す』という理念の下で、無理のない範囲でのOn-site参加とWEB開催のハイブリッド方式で開催され、テレビ報道でもOn-siteでのシンポジウムにおける討論が紹介されておりました。今後、ワクチン・治療薬・人工抗体等の開発が待たれますが、ウィルス自体が消失する可能性は低く、ウィルスと共存しつつ社会生活を守っていく必要があると推察されます。
そこで、日本母体胎児医学会と致しましても、比較的コンパクトな学会である特徴を活かし、シンポジウム・パネルディスカッション・教育セミナーについては原則としてOn-siteでの実施をめざし、一般演題のプレゼンテーションの方法については今後の情勢を俯瞰しつつOn-siteかWEBかを検討して参りたいと存じます。さらに、会場につきましても、広くて換気が整備された新しい施設に変更させて頂き、手指衛生・マスク着用・体調チェックをはじめ、ソーシャルディスタンスの確保にも最大限の配慮をさせていただく所存です。
最後になりますが、COVID-19と共存する新しい社会の中での学術講演会開催へのご理解をあらためてお願いするとともに、感染症の診療・研究・教育に携わる全ての方々に感謝申し上げます。また、喫緊の課題として本学会あり方委員会の提言に基づく学会改革にも積極的に取り組んで参りたいと存じますので、引き続き日本母体胎児医学会の活動へのご理解とご協力を宜しくお願い申し上げます。尚、今後の予定につきましては、学会ホームページにて順次ご案内させて頂きたいと存じます。
COVID-19の感染拡大が1日も早く収束することを願っております。
2021年4月1日
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